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映画:「ノーカントリー」(2007)
カテゴリ: 01.映画感想
■タイトル:「ノーカントリー」(2007)
■鑑賞日:2008年 3月14日
■ジャンル:スリラー
■お薦め度:★★★★☆(4/5)
憂国の映画。追う者、追われる者、逃げる者、それぞれの人々の言葉が心に突き刺さります。
■関連リンク:
オフィシャルサイト(日本)
Internet Movie Database

ノーカントリー チラシ表 ノーカントリー チラシ裏







■監督:
Ethan Coen
Joel Coen

■脚本:
Joel Coen (screenplay)
Ethan Coen (screenplay)

■音楽:
Carter Burwell

■主演:

Tommy Lee Jones ... Ed Tom Bell
Javier Bardem ... Anton Chigurh
Josh Brolin ... Llewelyn Moss
Woody Harrelson ... Carson Wells
Kelly Macdonald ... Carla Jean Moss
Garret Dillahunt ... Wendell
Tess Harper ... Loretta Bell
Barry Corbin ... Ellis
Stephen Root ... Man who hires Wells
Rodger Boyce ... El Paso Sheriff
Beth Grant ... Carla Jean's Mother
Ana Reeder ... Poolside Woman
Kit Gwin ... Sheriff Bell's Secretary
Zach Hopkins ... Strangled Deputy
Chip Love ... Man in Ford


■プロット:
 最近の殺人事件を憂うテキサス州保安官のトム・エド。彼の管轄化に事件が起こる。麻薬の取引に問題がおき、1500万ドルの大金が消えた。マフィア達は金の行方を追跡するために、アントン・シガーという男を雇う。金はリュエリン・モスという男が盗んで逃げていた。エアガンを使って殺人を行うアントンからの逃走劇が始まる。

(以降ネタばれあり)
■トリビア

 リュウエンが検問所で「ベトナム戦争に行ったことがある。舞台は第12歩兵連隊・・・」といいますが、実際にはそういう隊はないそうです。このセリフは実はリュウエンがベトナム戦争に行っていないということを暗示しているそうです。ベトナム戦争に行ったかどうかで、検問所が開いてしまうのです。そんなところにもコーエン兄弟のアメリカに対する皮肉がちょっぴしこめられているような気がします。



■私的見所:

1.テーマとか構成とか・・・・
 (1)作品にこめられた思い(テーマ)- 5点/5点
 (2)作品の世界観への案内方法(ガイダンス要因)- 4点/5点
 (3)作品の展開/キーワードの持ち方(トリック要因)- 4点/5点

2.表現とか・・・・
 (1)映像は1に合っているか- 5点/5点
 (2)脚本や演出は1に合っているか-  5点/5点
 (3)音楽は1に合っているか-  4点/5点 

アントンの異常なキャラクターばかりがイメージが先行して、殺人が主題になっている映画によくアカデミー賞を送ったものだと思いながら、映画館に行きました。見て、考え方が変わりました。

「これだけ、アメリカの将来を明るく描いていない映画によくアカデミー賞を送ったなぁ」と。脚本、構成ともものすごい冒険的で、でも完成された映画だと思いました。冷酷無比なアントンの執拗な追跡、先読みがきくリュウエリンの緊迫した逃走劇には、一刻たりとも気が抜けません。その近いようで近くないのが、トム・エド保安官。アントンとリュウエリンの緊迫したシーンの合間合間に現れる彼は、リュウエリンのことを知ってかしらずか、新聞を読みながら、ため息まじりに捜査をすすめていきます。でも、物語の合間合間に語られる彼の一言、彼の周囲の一言がとても大事な意味を持つんじゃないかと思わせるんです。

 トム・エド保安官:「この事件は何だ。年金ほしさに老夫婦を裏庭に埋めた。それも拷問して。どうしてそれが発覚したかというと、首輪をつけた老人の死骸が出てきたんだ。この国には老人の住む場所がないのか」
 リュウエリンの妻:「私を殺すのを決めるのはコインではないわ。あなたが決めることよ」
 トム・エドの先輩:「奪われたものを取り返そうとすると、よけい出血してしまう。どこかで止めないと」

 リュウエリンはおしゃべりなリュウエリンの母親のせいで、居所をつきとめられ、アントン以外の男に殺されます。アントンは腹いせにリュウエリンの妻の居所をつきとめ、葬式から帰る彼女を待ちます。彼にしたら、特に殺す理由がない女。アントンは、コインの裏表で決めようとするのですが、彼女の妻は、「私を殺すのを決めるのはコインではないわ。あなたが決めることよ」と自分で決断することをアントンに迫るわけです。ここで、コーエン兄弟の人物観が見えるような気がするのです。
 
 「無差別に人を殺す人間は、何かの責任を他者に委ねたがる。・・・命令されたから。・・・怒らせたから。・・・コインの表裏がはずれたから。・・・神様がそういったから」

 主体的に決断することを迫られたアントンがリュウエリンの妻を殺したかどうかは定かではありません。でも、明らかに彼は動揺していて、交差点をやってくる車に気がつかず、追突されてしまいます。骨が腕からつきでるほどの大怪我をしながら、彼は親切な二人の少年によって、助けられます。
 
 シャツをくれた親切な少年にアントンは血まみれの100ドルを渡します。最初はこばんでいた少年も、無理矢理100ドルをつかまされてしまいます。その血まみれの100ドルをめぐって、もう一方の少年が半分よこせという。何事もなければ、仲良しだった少年たちに、血まみれの100ドルという揉め事の種を撒いて、彼は去っていきます。
 
 それは、希望に溢れた純粋で優しい天使が欲にまみれていくことを描いた象徴的なシーンでした。
 
 何気ないシーンの中にメッセージがこめられています。日本もアメリカに似たような事件がたくさん起きています。この国も、近いうちにコーエン兄弟が描いたような誰も住めない国となるのでしょうか。

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編集 / 2008.03.16 / コメント: - / トラックバック: - / PageTop↑
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今、ここにいる自分、明日どこかにいる自分、そんな自分の合計が一生になっちまうんですねぇ~。














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