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Rep:ウルビーノのヴィーナス
カテゴリ: 07.イベント
ウルビーノのビーナス
 今日はヴィーナスめぐりに行ってまいりました。そういえば、今年は1月に公開されたピーター・オツールの「Venus」を見に行ったり、「ルーブル美術館展フランス宮廷の美」でポンパドゥール夫人がモデルなっているというフランソワ・ブーシェによる「ヴィーナスの化粧」で美の女神づいていたのかも。
 3月2日に「ルーブル美術館展」に行ったとき、ウルビーノのヴィーナスのポスター予告を見ながら、訪問日の間の悪さに泣く泣く上野を離れました。でも、2ヶ月たった今、ようやく見ることができたのです。

ウルビーノのビーナス


 私的な解釈でいうと、この展覧会はウルビーノのヴィーナスを中心に、古今のヴィーナスを紹介するという趣旨の展覧会です。このようなテーマを持った展覧会ですと、一枚の絵でもいろいろな発見があるので、面白いです。
 
 会場は大きく見て5つの部屋に分かれています。

【1】ヴィーナス像の誕生-古代ギリシアとローマ
【2】ヴィーナス像の復興-15世紀イタリア(ルネッサンス)
【3】ウルビーノのヴィーナスと横たわる裸婦の図像
【4】ヴィーナスとアドニスとパリスの審判
【5】ヴィーナス像の展開~マニエリスムから初期バロックまで








【1】ヴィーナス像の誕生-古代ギリシアとローマ
 
 この部屋は主にフィレンツェ国立考古学博物館収蔵のものが多い部屋ですが、その中でも目を引くのが小さい(高さ20cmほど)ながら、「両膝をつくアフロディテ」(紀元前4世紀前半)でしょうか。古さを感じさせません。この時代から人間の体形、美女の基準は変らないのですよね~。
 また、部屋中央には「メディチ家のヴィーナス」の石膏像がありますが、これもウフィツィ美術館にある紀元前1世紀の彫像の石膏複製だそうです。これも、すばらしい作品でした。
 
 ところで、私は美術館に行くときには、いつも音声ガイドを借ります。目と耳から両方で、鑑賞させてもらっています。その音声ガイドによると、アフロディテの神話は、古代メソポタミアにおいて広く尊崇された性愛、戦、金星の女神、イシュタルがキプロスを経由して、ギリシャに伝播し、現在のような形となったそうです。私は今まで、ギリシャが発祥の地だと信じていたのですよね。古代メソポタミアの女神だったんですね~。
 

【2】ヴィーナス像の復興-15世紀イタリア(ルネッサンス)

 中世が終わり、人間復興に目覚めたルネッサンス期のイタリアで書かれたヴィーナスだそすです。画家はロレンツォ・ディ・クレーディ。二の腕の筋肉がリアルっぽいですね~。
 
 ヴィーナス

 ここで、注目すべきは、ヤコポ・デル・ラッセイヨによる「愛の凱旋」と「羞恥の凱旋」でしょうか。この時代には、長持ちの裏なんかにこの絵を飾って、新婚夫婦に贈ったそうです。「愛の凱旋」ではキューピッドが山車の上に立っておおらかに叫んでいるのに、「羞恥の凱旋」では白テンを旗にした巫女が勝利を宣言し、山車の上ではキューピッドが羽をむしられております。説明を聞きましたが、どういう意図でこれが贈られたのかは、よくわかりません。夫から「貞操を守れよ」という念押しだったのかもしれませんねぇ・・・・。そのほか、当時のイタリアのイケメン君の赤白タイツを穿いた男性やら、アフロディーテの絵やらが飾ってあったのが、この部屋です。
 ちなみに「赤」は決断、「白」は純潔、誠実などを表し、おめでたい席にはこの色を使っていたのだそうです。

 
【3】ウルビーノのヴィーナスと横たわる裸婦の図像

 いよいよここでティツィアーノ・ヴェッツェリオによる「ウルビーノのヴィーナス」、真打の登場です。
 
 ウルビーノのヴィーナス
 
 この絵画はティツィアーノ・ヴェッツェリオの兄弟子であるジョルジョーネの「眠れるヴィーナス」が元になっているとされています。この絵画の新しいところは、今まではヴィーナスは野外で描かれることが多かったのですが、この絵画では、室内になっていること。また侍女が二人控えていることなんだそうです。ジョルジョーネの「眠れるヴィーナス」は赤いビロードに横たわる構図は同じですが、ジョルジョーネの「眠れるヴィーナス」は自然を背景としているんです。
 
 また、ティツィアーノ・ヴェッツェリオとその工房が制作した「キューピッド、犬、山ウズラを伴うヴィーナス」というのも圧巻です。
 
 キューピッド、犬、山ウズラを伴うヴィーナス
 
 犬は「誠実」山ウズラは「誘惑」(欲望だったかな?)を意味するのだそうです。この絵では犬がウズラに吠え掛かっていますね。美女を妻に持った男性の苦悩が伺えるような気がします。 
 また、ミケランジェロの下絵を元にして描かれたというのが、アレッサンドロ・アッローリによる「ヴィーナスとキューピッド」のも飾ってありました。
 
 キューピッド、犬、山ウズラを伴うヴィーナス
 
 また、写真はありませんが、ポントルモ「ヴィーナスとキューピッド」というのもありました。これも同じミケランジェロの下絵を元にしているそうですが、愛の威厳を表現しているそうで、筋肉質なヴィーナスを見ることができます。また左側にある仮面は、情熱と冷静を表すそうで、道を誤ると死に至ることを暗示しているそうです。(間違っていたら、ごめんなさい)
 
【4】ヴィーナスとアドニスとパリスの審判
 
 パリスの審判。これはトロイヤ戦争の元になった有名な神話です。映画「トロイ」ではオーランド・ブルームがパリスを演じていましたね~。その主題で描かれた数々のヴィーナスにご対面できます。ここでの一番の見るべき絵はルカス・クラナーハ(父)の「パリスの審判」じゃないかと思います。この緻密な描写、すばらしいです。
 
 
 でもこの部屋で一番印象に残ったのは、ルカ・カンビアーゾの「アドニスの死」です。
 
 a href="http://blog-imgs-40.fc2.com/c/b/e/cbeta/20080511venus3.jpg" target="_blank">アドニスの死
 
 ルカ・カンビアーゾは背景など余分な要素を省き、アドニスの死を悲しむヴィーナスをより人間的に描いているのが印象に残りました。ヴィーナスの手の暖かさ、かたや今にも命の灯が消えようとしてる若者の対比が美しいと思いませんか・・・。この絵はローマのバルベリーニ宮国立古典絵画館に収められているそうです。また、イタリアに行ったときに、チェックしてみようと思います。
 
【5】ヴィーナス像の展開~マニエリスムから初期バロックまで
 
 一番、印象に残ったのは、パオロ・ヴェロネーゼの「息子アンテロスをユピテルに示すヴィーナスとメリクリウス」でしょうか。
 
 息子アンテロスをユピテルに示すヴィーナスとメリクリウス
 
 ユピテルは右上に書かれて、息子の上に影を落としています。ユピテルの前では、ヴィーナスも戦の神メリクリウスも小さい存在にしか過ぎないのだと思わせられます。光と影、色彩がすばらしいですね。
 



 古今東西のビーナスにとても元気をもらいました。会期は5月18日までで、あとわずかです。是非、機会がある方は行ってみてください。
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編集 / 2008.05.11 / コメント: - / トラックバック: - / PageTop↑
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今、ここにいる自分、明日どこかにいる自分、そんな自分の合計が一生になっちまうんですねぇ~。














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